撮影の現場では、カメラマンさんの経験とセンスに委ねます。
被写体の方への指示もなるべく最小限に抑え、私のちっぽけな想像の枠にはめ込む事は控えます。
私が現場で監督としてやる事は、モニターを見て、自分の書いた絵コンテのイメージに沿っているかどうかよりも、「絵コンテを超えたもの」「想像を超えたもの」になっているか?という事を意識しながら、被写体が映るモニターを見ます。
もちろん、みなさんが楽しんでクリエイティブしている事に気を配ることは、言うまでもありません。
楽しくリラックスした雰囲気作りはいちばん大切な足場であり、クリエイティブの現場で大きくジャンプするには、必要不可欠な土台です。
例えば、カメラマンさんの持つイメージ、被写体の持つイメージ、私の思い描くイメージは、全て一致はしていません。
ただ、良いクリエイティブにしたい。という想いは、みなさん一緒です。
そこさえずれていなければ、絵コンテを軸にした自由な発想から、良いクリエイティブが生まれ、「絵コンテを超えたもの」「想像を超えたもの」を作り出すことができると思います。
その経験は個人の宝物になり、クリエイターの自信になり、チームとしての信頼もより強固なものになります。
Comments